何かがトリガーになり引き出される記憶

ここに書くのはとても久々です。どうもこんにちは。

画像のワンピースの女の子は特に意味はないです。

本で雨を遮ったら本がぐしゃぐしゃになるような気がしてならないですが。

防水仕様なんでしょうか。

 

自分の考えの整理のために単発シングルの『Scent of rain』について書こうと思います。

 

誰か思い浮かべると雨の匂いを思い出す。

雨の匂いを嗅ぐと誰かを思い出す。

 

記憶のプロセスはある事柄を記憶し、それを維持し、必要な時にそれを引き出すという工程に分かれている。

特に引き出すプロセスが案外難しい気がする。

普段なら頭に浮かんでこないようなこともふと何かの拍子に思い出すということは誰もが経験あると思います。

特定のミュージシャンや誰かの曲を聴いた時にそれがきっかけで昔の恋人や学生時代の出来事などを思い出すように。

 

匂いは五感の中でも特に記憶との結び付きが強いようで、この曲はその匂いにアプローチした曲です。

 

例えばぼくは夏の夜の匂いを感じるといつも感傷的な気分になる。それは中学生の頃に感じた感覚を思い出すからだ。

自転車で友達と走っている時などその当時の記憶がが夏の夜の匂いによって引き出される。

いつからかはわからないがその匂いは消えてしまったんですが、その匂いを忘れるということは記憶が薄れるとほぼ同義なのかなとぼくは思っています。

 

匂いや音楽や思い入れのある物と記憶が結びつきトリガーになり半強制的に記憶が引き出されるのだからそれはある種の祝福や呪いのようなものですよね。

 

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この曲の主人公は過去に一緒にいた少女との美しい記憶を抱えている。

雨によって引き出される少女の姿は淡く、しかし確実に少年の中に在り続けている。

 

あの子が雨の中でずぶ濡れになりながらこちらに向かって微笑んでいる。

そんな一枚絵のような曲です。

 

 

ではこの辺で。

 

Takamy

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